大成建設とはどんな会社?

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最終更新日 2024年4月6日

「大成建設の事業内容について知りたい」
「大成建設の強みを知りたい」
「大成建設の海外での実績について知りたい」

大成建設は明治6年大倉喜八郎により設立されました。
当時は総合商社の大倉組商会だったといいます。
その後、明治20年渋沢栄一らとともに日本初の法人建設企業となる有限責任日本土木会社を設立しましたが、25年に解散しました。
その後大倉喜八郎がその事業を継承するため単独経営の大倉土木組を創設しています。
明治26年にシカゴ万博で平等院鳳凰堂と同じ形の建物を建設する計画があり、当時まだ解散していなかった日本土木で請け負い、正確に再現した日本館を誕生させました。
日本館は世界でも大いに話題になったと記録が残っています。
日本初の地下鉄を作ったのは、大倉土木組でした。
第一次大戦後の不況や関東大震災などの困難がありましたが、海外の人の知恵を借りずに日本人だけでやろうと社員を鼓舞し、無事に完成させました。
その後も様々な名称変更があり、現在の大成建設株式会社となったのは第二次大戦後の昭和21年1月です。

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スーパーゼネコン5社に選ばれる大成建設

2020年代にはスーパーゼネコン5社と呼ばれる日本でも有名な総合工事業・総合建設業者の1社として選ばれており、様々な工事を手掛けている企業としても知られています。
一般的に大規模な建築土木工事を得意としており、超高層ビルやスタジアム、ダムなどを手かげていることが多いイメージです。
一般向けの一戸建てなどに関しては高性能の鉄筋コンクリート住宅を提供しています。
明治から操業している企業だけあって、日本初の新橋・横浜間の鉄道が開通したとき、新橋駅の工事の一部を大倉喜八郎が請け負ったなど、現在でも残っている東京の名所各所で工事を請け負ったと伝えられているのも特徴です。
富士山で37年間台風などの観測をしてきたレーダードームを施工したのも大成建設でした。
標高世界一の気象レーダーとして昭和38年に誕生しましたが、当時は雪が多く山を上がるだけでも困難だった場所です。
施工するのはまさに命がけでした。
施工する社員たちは高山病と戦いながら完成させ、多くの人が台風などによって命を落とすことが亡くなったと伝えられています。

海外での大規模土木工事でも好評を博している

日本国内だけではなく海外進出も目覚ましく、海外での大規模土木工事でも好評を博しています。
海底トンネルやタワー建設、およびアラブ首長国連邦での送水管建設など多岐にわたって地域の人から感謝されているのも特徴の一つです。
また、ハワイ島の最高峰、マウナケア山の山頂にあるすばる望遠鏡など施工したのもこの会社でした。
正確には望遠鏡を設置するための台座や、望遠鏡の制御及び観測データ収集を行う制御施設を施工しています。
標高4200メートルの所にある高所であったため、誤差1ミリという高精度の技術が必要とされており、富士山同様非常に高い場所で施工するため、8月の真夏に雪が降る中工事を行うなど多くの社員が苦労したのは事実です。
しかし、富士山での作業のノウハウや長年蓄積された技術力を駆使して施工を行い、無事に完成させる事が出来ました。
台湾では切手になるほどの大事業を請け負っているのも、この会社の特徴の一つです。
首都台北と高雄を結ぶ高速道路の中でも、総延長2617メートル、高さ183.5メートルある世界最大級の橋は、この高速道路のシンボルとしてテレビ放映されるほど注目されました。
地震・台風・洪水などの困難を乗り越え、無事に1999年に完成させたこの橋が、切手の図案となったといいます。

青函トンネルの工事の一部区間も請け負った大成建設

青函トンネルの工事の一部区間を請け負ったのもこの会社です。
青函トンネルは本州と北海道をつなぐ国家プロジェクトであり、非常に長い期間掘削工事などを踏まえて、トンネル自体が完成させたのは1988年3月でした。
五輪でのスタジアムを建設するプロジェクトを請け負った企業としても知られており、皇室の方々も工事を視察するほど日本中が注目する中、東京五輪向けのスタジアムを完成させ、多くの日本人に希望を与えることができたといいます。
また昭和39年の東京五輪時直前には日本初の大きな国際ホテルの建設を請け負うなど、海外からの観光客を招くための設備を施工する仕事も請け負っていました。
しかし当時の建築技術では建てられる高さに限界があったため、新たな工事技術を採用し、成功させています。
日本で初めて10階建てを超える建物を作ったことにより、多くの企業からも注目を集めました。
ここで採用した技術は新宿副都心の超高層ビルで採用されるなど、現代でも確かな技術力が息づいています。

まとめ

2022年にも新技術を開発しており、地下水流動シミュレーションと最適化アルゴリズムを組み合わせて汚染された地下水の拡散防止策として止水壁・浄化壁の配置設計支援システムの開発を行うことで、汚染地下水を拡散しないようにすることが可能です。
見えるところだけではなく、見えないところで人々の生活に役立つ様々な物を造り上げている企業として、現在だけでなく今後も多くの人から評価されていくといえます。