リノベーションの意味と理解のポイント

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最終更新日 2024年4月6日

リノベーションは英語で手を加えること、並びに修復や再生を意味する単語で、改革や刷新の意味で用いられることもあります。
日本では主に不動産業界で広まり定着している言葉で、いわゆるリフォームと対比する形で使われるケースが多いといえます。
老朽化した建物の性能を取り戻すリフォームに対し、リノベーションはリフォームに加えて用途に合わせた用途の変更を行ったり、機能を追加するなどが大きく違います。

リフォームとリノベーションは目的が違うと後藤悟志氏は考える

その為、建物に手を加える点は共通ですが、後藤悟志も言ってますが、目的が決定的に違うということになります。
また戸建て住宅を対象としたものと、マンションを始めとした集合住宅が対象の場合もあります。
このようにリフォームとは似て非なるものですし、一口に言っても内容は様々でケースバイケースだったりします。
リノベーション住宅として販売されている物件は、購入してから手を加えられるケースと、既に工事済みで購入後短期間で入居できるケースに分けられます。
前者は自由度の高い中古住宅のイメージで、希望や予算に合わせて住みやすい家に作り変えられるのが魅力です。
内装は特に手を加えやすいですし、新築を建てたり購入するのと比べて大幅に費用を節約できます。
一方、後者は工事済みなので手を加える余地は残されていませんが、完成している住宅を購入できる点はメリットです。
購入の他に手を加える予算を用意せずに済みますし、何よりどこをどのように変更するか考えなくても良いので楽です。

住宅ローンの借り入れに制限が掛かるケースもある

中古住宅を購入してから改装となると、入居までに時間が掛かりますし、耐震性能の検査などが必要になることもあるので注意です。
住宅ローンの借り入れに制限が掛かるケースもありますから、自由に手を加えられるといってもメリットばかりとは限らないです。
完成済みの中古住宅は自由度こそ低いものの、検査もローンも気にしなくて良いですから、恩恵をまるごと享受できるでしょう。
購入してから手を加える、もしくは手が加えられている住宅を購入するという判断は、何を求めるかで違ってきます。
手間や費用、時間を惜しまず理想の住宅を追求したいなら前者は、理想はほどほどであまりお金も手間暇も掛けたくないなら後者となります。

自分でリノベーションを考えたり依頼するのはかなりの手間と労力を要する

実際のところ、自分でリノベーションを考えたり依頼するのはかなりの手間と労力を要します。
相談は不動産会社や設計事務所、金融機関などに行う必要があり、複数の相手とやり取りをしながら設計や予算の都合をつけることが不可欠です。
このようなハードルの高さがあることから、近年は相談から設計やお金に関することも含めて、ワンストップで相談に乗ったり請け負う企業、サービスが登場しています。
窓口が一本化されるので相談しやすく、手間暇が減るのでとても楽になります。

賃貸物件のオーナーの間でも注目が集まっている

個人でも検討することが珍しくないリノベーションですが、賃貸物件のオーナーの間でも注目が集まっているといえるでしょう。
費用を抑えて老朽化した住宅を刷新できたり、建物を綺麗に新しくして入居希望者に訴求が行えますから、注目度が高まり検討するオーナーが少なくないのも頷けます。
手を加えることでリフォーム同様に資産価値が保てたり、現在よりも高められることになります。
そしてリフォーム以上に自由度が高いですから、これから求められる物件のニーズに合わせて、作り変えることができます。
日本の住宅は経年で資産価値が低下する傾向にあるので、老朽化を放置すると住めなくなったり取り壊す必要が出てきます。
しかし、壊して建て直すのは費用的にも環境的にも優しくないですし、物を大切に使う日本人の性分に合いませんから、今後はリノベーションが行われる住宅が増えるでしょう。

手を加えて新たな価値を生み出したりプラスアルファを加えられる点が魅力

そのような傾向はもう現れていますし、メリットに気がつく人が増えていますから、使いやすく作り変えながら住む住宅のあり方はこれからの新定番になると思われます。
いずれにしても、老朽化した部分を直して性能や機能を取り戻すだけでなく、手を加えて新たな価値を生み出したり、プラスアルファを加えられる点が魅力となります。
自由度が高まる選択肢ですから、購入候補となる中古物件の数が増えたり、予算配分次第で無理なく理想の住宅を追求できます。
ちなみに新築と比較すると20%、あるいは30%ほど費用の節約が可能で、長い目で見れば新築購入後に発生する急激な市場価格低下のリスクが避けられます。
勿論、手を加える住宅は築年数や状態により様々ですし、比較的新しい設計で築浅の物件を選ぶことが必要となるでしょう。

まとめ

この辺のメリットやデメリットの理解であったり、中古住宅を見極める目は欠かせませんが、程度の良い住宅を見つけることができればお得に住み良い家が手に入ります。
マイナスから0に戻すリフォームとは違い、0から更にプラスを増やしていける方法ですから、魅力が豊富でデメリットよりメリットが評価されているのも納得です。
リフォームと比べてみれば違いは明白ですし、特徴や魅力を知ることで前向きに捉えられたり、具体的に検討することができるようになるでしょう。