エンジェル投資家から投資してもらうには?増田さんに学ぶ

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最終更新日 2024年4月6日

投資を行っている場合、よく聞く言葉にエンジェル投資があります。
このエンジェル投資は起業して間もないベンチャー企業などに投資をし、投資した額以上のリターンを得ることを目的としています。
このような目的を持った人をエンジェル投資家と呼び、またの名をビジネスエンジェルとも言います。
増田裕介氏が有名です。
つまり次世代の企業に対して期待を込めて投資を行っていると言えます。

ベンチャー企業は資金調達が難しい

一般的にベンチャー企業は資金調達が難しいことが多いです。
一般企業においては資金調達は銀行から融資を受けることが多いのですが、ベンチャー企業は過去の実績がないためなかなか融資を受けることができません。
融資がないと設備投資や人材確保ができず、せっかく良いものを開発したり考えたりしていてもそれが世に出ることがなく、良いものの芽を摘んでしまう可能性もあります。
このようなことが起こらないよう、エンジェル投資家は起業して間もないベンチャー企業に対して積極的に投資を行っています。
なお、銀行の場合融資を受けるとそのお金は返さなくてはなりません。
ですが投資家から出資を受けて得たお金は原則して返す必要はありません。

エンジェル投資家と一般の投資家の違い

またエンジェル投資家と一般の投資家の違いも明確になっています。
一般投資家は安定していて利益を生む可能性が高い企業に投資を行っており、株式配当という形によって継続的に利益を売ることを期待しています。
近年では株主優待にも注目が集まっており、利益が出そうなところや株主優待に優れているところが人気です。
ですがエンジェル投資の場合はこういった継続的な利益はあまり期待しておらず、将来的に一部上場企業になった際や事業買収などの際に利益を得ればよい、という考え方が基本になっています。
利益は最初から期待していないものの、上場を目指さない経営者には興味がなく、チャレンジ精神が旺盛、しっかりとした目標設定がある、リスクを恐れず失敗を生かす力強さなどを求めています。
投資家に魅力のある事業を行うことをプレゼンテーションしないと投資してもらうことはできません。

エンジェル投資家から投資を受けるには

実際にエンジェル投資家から投資を受けるには、ただ待っていても何も起こらないためまずはそういった投資家と出会うことから始めます。
マッチングを行っているセミナーに参加する方法もありますが、近年では直接SNSでコンタクトをとることが多いです。
さらに投資家が主催しているビジネスコンペやコンテストを活用する、ホームページなどを見て問い合わせをするなどの方法もあります。
ベンチャー企業であるので、こちら側からアクションをしない限り、何も起こりません。
事業に集中するばかりではなく、様々なことに目を向けスピードをもって対応していかないと投資をしてもらうことは難しいです。
なお実際に面談をする場合、多くの書類が必要となることがほとんどです。
直近の決算書2期分や試算表、銀行残高や借入残高、株主名簿や定款、パンフレットや資本政策表、事業計画書など多くのものが必要となります。

ある程度の実績と将来性があるかが見極めのポイント

つまりエンジェル投資をしてもらうには、起業前、もしくは創業間もない時点では難しく、ある程度の実績と将来性があるかが見極めのポイントとなります。
情熱だけでは投資してくれることはなく、何度か面談をして交渉をしたとしても実現してくれるとは限りません。
最初から投資してもらえると期待していると、受けることが難しくなるので注意が必要です。
起業前の段階はシードラウンドと呼びますが、この時に面談をしたとしても投資を受けることはほぼありません。
ですがシードラウンドの次のステージであるアーリーステージではその可能性を受けるチャンスはあります。
事業計画に粗さがあったとしても製品などが魅力であれば、投資を受けたりノウハウを支援してもらったり、場合によっては投資家の人脈を生かし紹介してもらったりすることができます。

シードラウンドではまず企業と製品などを知ってもらう

なおシードラウンドでいきなり話をしても実際の投資は受けることはできませんが、ある程度名前を知ってもらうことは可能です。
シードラウンドではまず企業と製品などを知ってもらうことを目的とし、どんどんつながりを持っていくようにすると、アーリーステージに移行した時に資金不足に陥ることなく、継続して事業を進めていくことができます。
起業したばかりは株式公開をしたいと考えても難しいことが多く、資金を借りることすらうまくいかないことが多いです。
事業拡大をするには事業資金が必須であり、確保していかなくてはなりません。
クラウドファンディングなど様々な方法がありますが、エンジェル投資家とのつながりを持ち、実際の投資に結びつけていく方法もあります。
投資に結びつけるには、成功したいという強い気持ちを持ち、行っているビジネスの魅力についてしっかりと伝えなくてはなりません。

まとめ

事業計画書はその基本となるものであるので、しっかりと作成するようにしますが、自分では難しい場合は税理士や公認会計士に相談をすると良いです。

 

参考リンク
増田裕介の経歴/著書/代表を務めている会社や財団をご紹介